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湖水地方 Lake District (1) Darwent Water : 2010/5 [登山・ウォーキング:イギリス]

イングランド北部にある湖水地方。大小400くらいの湖沼が点在していて、イギリスには少ない山がある。ワーズワースの詩の舞台、ピーターラビットの故郷として知られる湖水地方へウォーキングに向かった。

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                                 (ダーウェントウォーター)

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ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターは小さい頃に避暑で訪れた湖水地方をとても気に入り、晩年には土地を購入し、ナショナルトラストに寄贈することで、景観の維持を推進したそう。ピーターラビットの話もこのあたりを舞台にしたものがたくさんある。 

最近ではピーターラビット好きの日本人があまりにも多いので、日本人だけに課税!?(実際のところは日本のツアー会社が寄付のシステム化を提案しただかなんだかで差別的なものとは違うらしい)なんて、ショッキングなヘッドラインも出て少し驚いたが、イギリス人お気に入りのウォーキングスポット。行くのがとても楽しみだった。

 

         
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Darwent Warter


湖水地方の入り口であるウィンダミア(
Windermere)まで、セントラルロンドンのユーストン(Euston)から電車で3時間くらい。今回は、電車でウインダミアまで向かい、そこからレンタカーを利用した。
ウォーキングの今回のメインターゲットは湖水地方北部の街ケズウィック(Keswick)近くの湖、ダーウェントウォーター(Darwent Warter)の東岸をめぐる9km程度のコース。コース取りについては以下のサイトを利用した。ケズウィックの周辺のコースについては、地図と絵と写真の入った詳しいリーフレットがダウンロード可能。

                Lake District National Parkのホームページ

朝、泊っていたB&Bから車でウインダミアからケズウィックに向かう。このあたりの中心の街、ウインダミア近くのウインダミア湖は遊覧船などで、とても賑やかだが、ここから北にライダル(Rydal)、グラスミア(Grasmere)、ダーウェントウォーターと美しい湖が並んでいて、北に行けば行くほど、人が少なくなってくる。天気が良く、車から眺める、このあたりの湖も静かにキラキラしていて、テンションが上がる。

<コース>

Keswick→Spring Farm→Cstlerigg Farm→Walla Crag→Ashness Bridge→Keswick

ケズウィックに車を止めて歩き出す。湖に向かう途中の家々の庭の美しさにやられる。この季節のイギリスの庭ははっとする。

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よく家の庭はスプリング・サマーガーデンだというように聞くが、春・夏の花々を取りそろえている庭をそう呼ぶそうだ。見慣れたつつじもオレンジの色などが入ると、一気に洋風になる。

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住宅街を抜けて、新緑の中のフットパスを歩く。キラキラしていて美しい。このあたりからちょっと登っていく。

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少し登っていくと湖が見えてきた。湖水地方は羊だらけの牛だらけ。どこにいっても、羊の姿が絶えない。もこもこした羊もいれば、刈られた直後の羊、そして生まれたばかりの羊などなど。

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軽装で歩けるパスであり、歩いている人の姿は多い。犬を連れて歩いているひとも多く、リードでつながれている犬などいないが、どの犬も悪さはしない。木の生えていないイギリスの山々はやはり日本の山の風景とは異質の風景だ。

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徐々に登っていくとKeswickの街が見える。この街は白い。ロンドン付近のレンガの家、コッツウォルズの黄色っぽい石灰石の家と異なり、まっ白い石の家が多いということが上に行くとよくわかる。遠くに見えるのは隣のBassenthewate Lakeという湖。

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そして山頂?ではないが、View PointであるWalla Craigへ。風が強かったが眺めを楽しむ人がたくさんいた。湖水地方の地名は古代に渡ってきたスカンジナビア系のノース人(ノルマン人)の言葉であるノルウェー語に由来するそうで、他のイングランドの地名の響きと少し違っている。何と読むのか難しい地名がたくさんあった。

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湖に浮かぶ小さい島々。

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雄大な景色の中、フットパスは続いていた。このあたりの山々は1,000mも無いくらい。でも湖と緑と山の織りなす景色はとても大きく感じる。景観は標高とはあまり関係ないのかもしれないと思った。

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このあとは湖まで下り、湖岸を歩いてケズウィックまで戻った。ゆっくり歩いてトータル3時間半くらい。気軽に素晴らしい景色が楽しめるかなり満足なコースだった。ケズウィックの街も小ぢんまりとしてのびやかな街だった。

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同じ日。B&Bで聞いたお勧めのパブで夕食を摂った帰り道、羊牧場に迷い込んだ。21時でもまだ明るいこの季節、羊もまだまだ食事中。突然の乱入者に訝しげな彼らの表情が滑稽だった。

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     IMG_3932.jpg


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コメント 3

ulyssenardin36000

素晴らしい景色ですね!家も住みたくなるような!
by ulyssenardin36000 (2010-06-14 19:12) 

山子路爺

ちっちゃい白いのは羊?犬?
by 山子路爺 (2010-06-16 00:51) 

hiko

>Ulyssenardin36000さま、

景色は最高でした。森の中に街があるような不思議な感覚でした。看板とか電線がないからですかね。
イギリス人の家のお手入れには本当に脱帽ですね。どこの家もこの季節、庭が本当に綺麗です。

>山子路爺さま、

ちっちゃい白いのはきっと犬のほうです 笑
イギリスで見かける犬は大型犬が多いのですが、ここではなぜか小型犬が多かったような。
リードをはずして犬と散歩やトレッキングというのは格好良いなと思います。
by hiko (2010-06-18 07:01) 

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