ロンドンオリンピック サッカー女子決勝:2012/8 [旅行:イギリス]
女子サッカー、率直なところ、男子に比べればまあ、女子のサッカーでしょと偏見を持った目で見ていた。しかし、オリンピックをきっかけに、女子サッカーを見るようになると、面白い。しかも日本は、前回ワールドカップで優勝している。オリンピックの決勝はどこの国の試合になるかはわからなかったが、日本の決勝進出に賭け、チケットを購入した。そして、固唾を呑みながらテレビで見た準決勝で日本は無事勝利、決勝に進出した。(実はこの時点でかなり達成感あり。)
決勝はサッカーの聖地ウェンブリー。中学校のときに中古で買った「クイーン」のライブアルバムが確かlive at Wembley stadiumで、そのときに初めてこの名前を知った。ここでサッカーの試合を見るのは初めてなので、気分は盛り上がる。駅前からスタジアムまでの道は人であふれかえっていた。
スタジアムはでかい。 なんせ9万人入るというのだから。そしてグランドまでが近い。 日本の代表が世界一をかけて、ウェンブリーでアメリカと試合をする。それを生で観戦できるチャンスに恵まれたのだから、興奮しないわけにはいかない。
ロンドン中の日の丸を全部集めたくらいの日の丸がスタジアムにあふれていた。
我々の席はアメリカチームのウォームアップのすぐ近く。監督まで女性というのも、アメリカっぽくて格好良いなと思っていたら、帰って調べると彼女は初の外国人監督でスウェーデンの人らしい。アメリカ人と日本人の体格差は男子以上にでかく、当たりだけなら技術、戦術でなんとかなるこもしれないが、走力の差は致命的、そんな風に感じる場面が試合では多々あった。
選手の入場。いつもの青ではなく、赤いユニフォーム。むしろこちらのほうが日本的かも。
見ているこちらのほうが緊張する。
観客席の応援は、「日本 チャチャチャ」と「U S A !U S A!」が入り混じる大混戦。自分のすぐ後ろと横が熱心なアメリカ人で 日本の応援が盛り上がると、すぐにアメリカの応援をかぶせてくる。ちょっとムキになり、応援を続ける。しかし、日本とアメリカの応援はリズムが違うので、かぶせるのは彼らのほうが有利。
試合は2点を先制されて、 苦しい展開に。しかし、後半は日本のペースとなり、大儀見のゴールで1点差。終了間際まで、日本のチャンスはたくさんあった。フィジカルにここまで差があっても、ここまで互角の戦いに持ち込むことができるのだから、サッカーは奥深い。テレビでよく見かける沢、川澄以外にも、大儀見、熊谷などのプレーは上手っと思う瞬間がたくさんあり、素晴らしい試合だった。終了間際の岩渕のシュートは惜しすぎ!
1点差のまま、 試合終了。アメリカは素晴らしかったが、アメリカを応援しているアメリカ人の観客には素晴らしくない人もいた 笑。観客席も悲喜こもごも。我々は自制心の強い日本人なので、勝者にはきちんと賞賛の拍手を贈る。アメリカチームは素晴らしかった。
日本は見た目、吹っ切れた様子のベテラン勢にたいして、悔しさを出すことを憚らない岩渕選手が印象的だった。4年後は彼らが中心選手のはず。
お疲れ様でした。 我々は拍手しかできません。
そして、また努力を続けた人が結果を出して喜びを爆発させる姿は素晴らしい。
表彰式は、ブラッター元会長に対するブーイングはすさまじいものがあったが、日本もアメリカもカナダも良い笑顔だった。日本のジャージなんかレトロな感じでよいですね。
オリンピックは結局のところ、自分の中の日本人を確認するためのものでもあるような気がする。海外で君が代を聞くと涙が出そうになるし、海外で頑張る日本選手をみても涙が出そうになる。これは子供のころに野茂選手の活躍を見たときから、変わらない。 スポンサー、利権などなど問題点は意識せざるをえないが、普段意識することのない同胞という言葉を思い出し、日本人であることを誇りに思う、それだけでも素晴らしいと感じるオリンピックだった。
(おわり)
なでしこジャパンの試合は漏らさずTV観戦。
懐かしく思い出させていただきました。!(^^)!
実際に観戦されて羨ましい限りです。
仰る通り、私もナショナリズムを自然に覚えてしまします。 (笑) でも、こんなスポーツの戦いはいいですね。
政治は醜い。 それでも、日本人は節操感とバランス感覚あると感じます。 そして誇りにもおもいます。
by Jetstream777 (2012-10-24 20:27)
>Jetstream777さん、
代表チームの試合は盛り上がります。やはり、オリンピックは自分の国の代表を応援するものですね。日本人にも長所、短所色々ありますが、日本人であることに誇りを感じることに間違いはないです。いつしか、日本でまた見れると良いなと思います!
by hiko (2012-10-27 22:33)