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エプソムダービー Epsom Derby: 2009/6/6 [旅行:イギリス]

今年のイギリス、エプソムダービーは、Sea the Starの勝ち。ナシュワン以来20年ぶりの2冠馬の誕生を生で見ることが出来た!             

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日本中で競馬が盛り上がっていた90年代、僕は競馬に夢中だった。まだ若かったが、トウカイテイオー、メジロマックイーンあたりからナリタブライアンの頃まで、熱中できるものは馬の走る姿だけだった時代もあった。そんな当時、たまに雑誌の「優駿」なんかで見かける海外の競馬は、夢のまた夢。着飾った人の写真を見て、こんな世界があるのかぁーと思うだけだった。

大学生活を地方ですごし、社会人になってからは競馬に興味がわかず、たまにディープインパクトのようなスターホースが出るとテレビを見たりとすこし競馬と距離を置いた生活をしていたが、ロンドンに来て最初にしたことは、半年後のエプソムダービーのチケットの予約だった。日本ダービー、ケンタッキーダービー、はたまた浦和ダービーとダービーは数あれどれも、The Derbyはやはりイギリスのものなのだ。

家から、エプソム競馬場までは車で30分程度。朝方は雨が降っていたが、11時ごろ着くと雨は小振りになっていた。最初のレースは13:25分からなので、まだまだ空いているが、ビールを飲んでくつろいでいる人や芝生の移動遊園地など、既にお祭りの雰囲気になっていた。

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男性はシルクハットにモーニング、女性はドレスにオシャレ帽子の人ばっかりかと思ったら、そうでもないラフな格好の人も多数。そんな中、会場で見かけた日本人らしき人たちはみんな男性はスーツ(自分も)、女性もしっかりとした格好の人ばかりだった。やっぱ日本人は真面目だ。でもオシャレな人はオシャレ。今回、Grand Stand Reserved Seatを奮発してとったので、上からそんな人の帽子とかを相方とファッションチェック。

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さらにこちらはQueen's Stand、やっぱセレブな人たちばかりで、さらに高いチケット+正装が必要。チケットを買う時に、ちょっとこっちにしようか迷ったが、やめて良かった。たとえ服装を揃えても、あのコミュニテイーで僕は楽しめなさそうな気がする。Grand Standはジャケットを羽織れば十分な感じの雰囲気。

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パドックもちょっとセレブな雰囲気、馬服でゼッケンを付けていない馬も多数で、どの馬がどれだか分からないことも。とりあえずレーシングポストとプログラムを買ってみたけど、予想するにもよく分からないので、オッズから予想!と邪道な道を選んだ。

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馬券は場内のブックメーカーから買うか、「tote betting」という場内の正式売り場から買うかの、おそらく二通り。ブックメーカーの方が雰囲気があるが、やり取りに不安があるので、tote bettingの方で買った。馬券の種類は色々あり、「tote win」は単勝(1着をあてる)、「tote place」は複勝(3着までに入れば良い)、「tote eachway」は単勝と複勝の複合、「tote swinger」は1着から3着までの間に自分の選んだ2頭が入れば良い、「tote exacta」は連勝単式(1着、2着を順番通りに当てる)、「tote trifecta」は3連単(1,2,3着を順番通りに当てる)と日本とほぼ同じ。さらにこれを複数レースに跨って当たるなど種類は盛りだくさん。

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ちなみにQueens Stand、クイーンズなんて伊勢丹?とか思っていたら、鼓笛隊の行進後、レースコースを黒塗りの車が走ってきて、スタンドの前で止まったら、なんとエリザベス女王のお出ましだった。

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車の前のピンクの帽子が女王のはず。   

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15:45分、今日の第5レースがダービー。この頃には、雨もすっかり上がり場内も満員で、盛り上がってくる。

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そしてスタート、このコースの2400MはU字型でスタンドの反対側から始まり、向こう正面がずっと坂の上り。トッテナムコーナー付近でピークを迎えると後はゴールまで下り坂となる。Fame and Gloryから買っていた僕は、中団に包まれているのが気になり、やきもきする。

 

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レースはそんなに人気のなかったGolden Swordが逃げて最終コーナーを回ってもまだ先頭。1瞬、周りの人たちも「おいおい」とざわついたが、やはり直線に入ると力どおりに、黄色い勝負服のSea the Stars、紫のFame and Gloryが上がってきた!

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どこの国の観客もゴール前は同じ。綺麗な服を着ていようが、最後は馬と騎手の名前の連呼。前のオジサン立ち上がって、フレームイン。

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結局、Sea the Starが早めに抜け出してそのままゴールイン、2000ギニーも勝っているこの馬は、ニジンスキー、ナシュワンに次ぐ!20年ぶりの2冠馬となった。ニジンスキー以降は2頭しかいないのかと思うとすごいな。ジョッキーのMick Kinaneは御年50歳にして、3度目のダービー制覇。力強いパフォーマンス後の凱旋の笑顔はおじいちゃんのようだった。彼は日本にも昔来ていた気がする。そしてSea the Starのスタッフに東洋人の方がいた。東洋で馬産が盛んなのは日本くらいだと思われるので、日本の人と思われるがどなたなのだろう。

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The Derby、競馬であり社交場でありお祭りであり、特別な日のようだ。馬券は運よくSwingerで1、2着が当たったが、配当は衝撃の2.2倍、まあ1着、3着でも当たりなのだから、仕方ないか。自分の人生でイギリスのダービーを見る機会にめぐりあったことはラッキーだし、イギリスの階級社会の1側面も見ることができ、幸せな一日だった。

 

(おわり)

 


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コメント 3

さるぼぼ

本場は違いますね~。
我家のだんなさんは高校生の頃から競馬場通い(小倉)
私たちの初デートは日本ダービー。
学生の頃、北海道の厩舎を巡りテイオーやマックイーンに会いました。
本場ダービーは正装していくんですね。
日本とは違ってなんだかそんなところもオシャレですね。
by さるぼぼ (2009-06-23 21:08) 

hiko

>さるぼぼさま、

なんと!!だんなさまとは話が、非常に合いそうですね。

ちょっと前、日本では自転車で府中に行けるとこに住んで
いたので、たまに行ったりしてました。競馬やってない日の
競馬場もなかなかオツです。

確かに正装している人がいるのはちょっと雰囲気が違いましたが、ゴール前の絶叫は万国共通で、なかなか楽しかったです!



by hiko (2009-06-25 06:27) 

キシリア少将

 宅建の勉強をしているが、民法が難しい。

英国ダービーを観戦したいものだ。
by キシリア少将 (2015-04-20 21:32) 

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