ノルウェー Norway (2) : 2009/5 [旅行:ほかヨーロッパ]
(1)の続き。
フィヨルドクルーズ途中宿泊場所の、Balestrandへ。フィヨルドの途中にある小さな街だが予想外に美しい素敵な街だった。
Balestrand
オスロからベルゲンまでソグネフィヨルドを通って、行こうと思えば1日で行くことが出来る。ただ日程に余裕があったので、オスロやベルゲンに2泊するよりは途中に泊ってみたいと思ったので、フィヨルドの途中にあるBalestrandに泊ることにした。
フラムからのフィヨルドクルーズ船は、そろそろフィヨルドにも目が慣れてきたなぁという頃にBalestrandに到着。
なにがあるという訳ではないのだが、 カラフルなログハウスが普通に街に溶け込んでいて雰囲気がとても良い。このあたりの家々は木の文化で、ログハウスのほか木造の大きなホテルもある。ノルウェー国旗の赤は旧宗主国のデンマークの赤らしいが、日本の住宅地にあるとちょっと突飛な感じのする赤や水色のログハウスが街並みに溶け込んでいた。
不思議な形をした聖オラフ教会。おおー、なんか屋根とかノルウェーっぽいと思っていたのだが、帰って調べるとenglish churchだそうだ。イギリスもどこもヨーロッパの田舎は、なんといえばよいのか田舎田舎していない。レストランなども洒落ており、余計な看板が無いからなのか、街の雰囲気も洗練されている。ここがちょっとした観光地だからかもしれないが、それだけでは無い気もする。
翌日のフィヨルドツアーはバスでスタート。今度は陸からフィヨルドを眺める。まだシーズンが早いからか同行は我々と日本人の家族1組のみ。上から眺めるフィヨルドもまた面白い。
内陸は一転して冬景色。前日船の上から見えた白い山の上はこんな景色だった。
Bygstadからはまた船に乗り、クルーズ。ここは本当に何もなさそうな街だった。ちなみにSPARというスーパーがヨーロッパはたくさんあるのだが、昔住んでいた茨城県にたくさんあったHOT SPARと同じマーク。いま思うと、何故茨城にだけ集中展開していたのか不思議だが、ちょっと懐かしい気持ちになる。
このクルーズコースはこの年(2009年)から出来たそうで、観光地な感じがほとんどしない。逆に普通の生活ゾーンを船が淡々を進んでいくようで、新鮮だった。
途中にフィヨルドに流れ込んでいる滝もあり。
人の気配もあまりしない。ちなみに国土は32万平方kmだから日本の90%くらい、そこに470万人しかすんでいないので、人口密度は日本の20分の1くらいか。こういう気候と、地形だと有効に活用できる土地も相当少なそうだ。
崖とフィヨルドの間の隙間に街がある。
途中の小さな港で、他のコースから来た高速艇に乗り換える。ここは本当に待合室しかないような港なので、ここで船を逃すと大変。ちょっとだけ緊張しながら船の到着を待った。
Bergen
最終目的地のベルゲンへ。下のハンザ商人の倉庫が集まったエリアは世界遺産に指定されている。ここは海流の影響で緯度の割には不凍港、古くはバイキングの拠点、そしてハンザ同盟の外拠点として栄えた街だそう。そうしえば、本当かどうかしらないが、サッカーの起源はバイキングが船の上で頭蓋骨を蹴り合って遊んだところから始まったと小学校の頃に、聞いたことがあったなぁ。倉庫は今はショップやカフェとして使われている。
建物は寄り添うように建っている。それぞれの建物がちょっと傾いていて、軒というか庇が張り出ている。このあたりの産物はタラ、それを干鱈にして、各地の織物、塩、生糸などと交換していたとのこと。全て板張りなのも、重い鱈を荷車で運ぶのに石や土の方よりも便利だからだそうだ。
何度か火災に見舞われ、迷路のようなこの商館は消失の憂き目にあっている。
レストランの魚介類はとても美味しいのだが、やっぱり値段が高い。。。
街全体はこじんまりと生活感があって、明るい印象を受ける。リッチな国という先入観があるからか、とても綺麗な街のように感じた。下はフロイゲン山からの眺め。改めてこの街が入り組んだ入り江の内側にあることが分かる。
マクドナルドまで、昔ながらの建物を利用して営業中。
魚市場はサーモン他、色々な魚の切り身やサンドイッチのほかキャビアの瓶詰などなど、色々売っていて賑わっている。そのほか、毛皮やトロールの人形とかも売っていた。ドラクエのキャラクターとしておなじみのトロルは北欧出身の伝承に登場する妖精なのだった。
その他、ペールギュントやpiano concertが有名な作曲家グリーグの生家などベルゲンの見どころは色々ある。下の潜水艦は内部公開をやっていて、長蛇の列が出来ていた。乗組員、微動だにしないので置物かと思ったら生身の人間だった。ちなみにノルウェーは徴兵制を取っている。古くはデンマークやスウェーデンの支配下におかれ、第2次世界大戦ではドイツの侵略を受けるなど、小国ながらの歴史がある。やはりこの地域、ドイツやスウェーデンは暴れん坊だという印象を受ける。
ちょっと見ていたらノルウェーの王様のニックネームというか○○王という別の名前なかなか面白い。
マグヌス1世(大王)
オーラブ2世(聖王)
ハーラル3世(苛烈王)
このあたりの王様は、うんうん、なるほど偉い王様だったんだな、、という印象を受けるが、
ハーラル1世(美髪王)
となると、髪の毛かいっ!と突っ込みを入れたくなる。
マグヌス3世(裸足王)
ホーコン2世(肩広王)
どんな王様だったんだろうと、想像は尽きない。
ともあれ、ノルウェー。自然が豊かな緑の国、そしてお金持ちの国との印象。冬のフィヨルドやオーロラもまた楽しいだろうなと思う。街主体の観光も楽しいが、やはり偉大な自然のを見に行くのも素晴らしいと感じた旅行だった。
(おわり) ノルウェー(1)に戻る
こんばんは。
家々がカラフルで、なんだかおとぎの国の様です。
若い女の子なら「カワイイ!」の連発でしょう。
山好きとしては、7枚目の写真の頂に立てるのだろうか、などと思っちゃいます。
フィヨルドからフィヨルドへのクルーズも魅力的ですネ。
by 山子路爺 (2010-05-24 22:17)
スキーでガルドホッピゲンとう山に登ったことがあります^^
オスロからベルゲン、バスで移動しました。
途中の寂しい雪景色を過ぎて、ベルゲンの明るい街がとても印象的でした。スキーができるところは?と訪ねて紹介された所がXCスキーエリアだったのもびっくりでした^^
帰路は電車とバスでモルゲダールという村に立ち寄りました。
テレマークスキーの聖地なのです☆
by montblanc (2010-05-25 06:26)
>山子路爺さま、
家の形も山の形も、ちょっと日本とは違う雰囲気の国でした。
どちらも同じ木の家なのですが、結構違うものですね、赤い色には耐久性向上など実用的な意味合いもあるらしいですが。。
山はなんとなく登る対象という印象を受けませんでした、、あまりに岩岩していて、厳しい感じだからでしょうか。。。
>montblancさま、
そういえばオスロとベルゲンの間の駅で、スキーを担いで降りていく人達を目にしました!やはり「ノルディック複合」があるようにスキーが盛んな国なのだなと思いました。テレマークが、ノルウェーのTelemarkという地方発祥というのも初めて知りました。
ちなみにガルドホッピゲンというのは、北欧最高峰なのですね、天気が良い時に登ってみたいものです。
by hiko (2010-06-01 06:28)
フィヨルドの素晴らしい景観、TVの番組で見たのですが。。
いってみたいですね。
by Jetstream777 (2010-06-13 21:32)
>Jetstream777さま、
フィヨルドもノルウェーだけでも、北に南に結構たくさんあるようです。
海から眺める山々もまた楽しいものでした。
私も機会があれば、また違うところに行ってみたいと思います。
by hiko (2010-06-14 06:51)