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ツール・ド・モンブラン (5) : 2009/6/27~2009/7/5 [登山・ウォーキング:ほか海外]

国境のグラン・コル・フェレを越えて、イタリアからスイスへ入る。フェレの谷はバスでワープし、一気にシャンペへ。

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Day5.        エレナ小屋(Rifugio Elena 2,062m)
                 →グランコルフェレ(Grand Col Ferret 2,531m)
                
 →ラフリ(La Fouly 1,593m)→{バス}
                 →シャンペ(Champex 1,477m)


7:3
0 出発

いつもと同じ、パンの朝食を摂り出発。今日はグランコルフェレ、日本語に訳すと「フェレの大峠??」なんてよく分からない言葉になってしまう峠を越えて、スイスに入る。イタリアの小屋は食事が美味しかったので、ちょっと名残惜しいがスイスも楽しみ。

エレナ小屋の脇から氷河を眺めつつ、グングン登っていく。今日も天気が良い。

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進む先の道を見上げれば、ツールドモンブランの人々がたくさん連なっていた。 

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Mont Dolent (3,823m)を眺めがら徐々に峠へ。 近くに見えるあの山も、富士山より高いと思うとちょっと不思議な感じがする。フランス語のMont Blancは「白い山」、それがイタリアにくると同じ「白い山」を表すMonte Biancoと名前が変わる。そういや、パスタでBiancoってあったよなぁーと思いつつ、同じ山が国によって同じ意味のまま名前が変わるのもヨーロッパっぽい。

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8:50 グランコルフェレ(Grand Col Ferret 2,531m)

グランコルフェレに到着。ここからスイスに入るが、国境には何もない。 

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このトレッキング中、一番参考にしていた「Tour of Mont Blanc: A cicerone guide by Kev Reynolds」に、「ここからの眺めは前の日のセーニュのコルやシェクルイのコルほど良くないよ。 」と書いてあったので、あまり期待していなかったが、それでも峠は気持ちよかった。

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国境を越えても何も変わらないが、挨拶の言葉がフランスでは「ボンジュール」、イタリアに入ると「ボンジョルノ」、そしてスイスに入ると再び「ボンジュール」と微妙に変わる。山を歩いている人は普段の平地を歩いている人よりも、良い人度が3割増になるので、トレッキング中「ボンジュール」は100回以上言った気がする。ここからフェレの村に向けて緩やかに下っていく。

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花と山の緑と残雪、このあたり東北や北海道の山と雰囲気が似ている気がした。

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10:40 フェレ(Ferret 1,705m)

さらに下っていく。谷が狭いので、正面の山が間近に見えて迫力がある。

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たまにツアー客の荷物を背負わされた馬が登ってくる。馬は走らされるか、荷物を運ばされるか、肉にされるかでつらい一生だ。馬に生まれなくて良かったなぁと話をしながら歩く。 

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下りきるとフェレの村に入る。この村は闘牛で有名らしく、乳牛ぽい茶色い牛以外にも角の生えた黒い牛がたくさんいた。

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おとぎ話に出てきそうな家々がたくさん並んでいる。絵本で見た魔女でも住んでそうな家だったので、レストランか何かと思ったが特に看板も何もないので普通の家のようだった。

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11:40 ラフリ(La Fouly 1,593m)


フェレからさらに谷を進んでいくとラフリに入る。ここは小じんまりしたリゾート地で、アルプスの山を望むログハウスがたくさん建っている。山と緑にログハウスはとても似合う。ログハウスは僕にとってちょっと憧れの存在で、昔展示場なんかも見に行ったことがあるのだが、やっぱりこういうところに無いとログハウスは様にならんなーと思った。

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ラフリにはスーパーが1件あり、ユーロでもスイスフランでも買い物が出来る。バスを利用する場合、バス停はスーパーの前にある広場ではなく、もうちょっと道沿いに進んだところにある。ちょうど昼時でテラスから山を眺められる良い感じのレストランがあったので、もうあとはバスで移動するだけと思い、ビールを飲みながらの昼めしにした。下はイモとチーズとサーモンを焼いたもの、ビール飲みながら景色を眺めて極楽!言うことなかった。

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14:30 シャンペ(Champex 1,477m)

ラフリからバスに乗ってシャンペまで行ってしまう。歩こうと思えば歩ける距離で、実際エレナ小屋で一緒だったアイルランド人夫婦はエレナ小屋からシャンペまで1日で歩いて、シャンペでばったり出会った。
この近くのグラン・サン・ベルナール峠が、首に樽を下げたセントバーナード犬ゆかりの地であり、このあたりのバスにはセントバーナードが描かれている。小さい頃樽にウイスキーか何かを入れて人を救助する犬の話は聞いたことがあった。そんなところを実際に訪れることになるなんて人生は不思議だ。

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シャンペは山の上の湖で、これまた雰囲気の良いリゾート地だった。昼飯でビールを飲んだからか、バスの中に財布を忘れてしまい、真っ青になったがラッキーなことにバスの終点がすぐ近くだったので事なきを得た。危なかった。

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シャンペでも午後の時間をのんびりと過ごした。ヨーロッパ人のバケーションの過ごし方、文化の違いと言ってしまえばそれまでだが、日本人の僕から見れば楽しみ方がとても贅沢。そんな世界をちょっと垣間見れて、面白い一日だった。


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コメント 5

montblanc

山に国境はないと思いつつも、麓の村によっていろいろ発見があるのが面白いですね。イタリアの山小屋は本当に食べ物がおいしいです(安いし!)バカンス制、日本に導入される日はくるのでしょうか(^^)
by montblanc (2009-07-29 22:21) 

山子路爺

ツールドモンブラン!行きた~いなァー!
羨ましい限りです。
by 山子路爺 (2009-07-29 23:57) 

hiko

>montblancさま、

モンブランの周りの村は、都会じゃなくてもなんだか小洒落ているのが不思議でした。広告や看板が全然ないってのも影響しているかもしれませんね。食事もデザートが付いたりして、ほんと美味かったです!

いつの日かバカンス制が導入されるのを切に願ってます(^^)



>山子路爺さま、

日本アルプスもヨーロッパアルプスも、それぞれ違いがあるから面白いなぁーと思います。歩くコースは日本のアルプスよりずっと楽ちんですよ。機会があれば是非行ってみてください、おススメです!



by hiko (2009-07-30 05:13) 

てる

シャンペ、いいところでしたよね。
にしても、おいしそうなもの食べてますね~
私はtmb期間中、レストランにはまったく入らず、スーパーで買った粗食ですませてたので、うらやましいかぎりです。
by てる (2009-08-03 13:33) 

hiko

>てるさま、

今回のテーマは山とグルメだったので、1週間歩き終えた
時には、体重減るどころか、むむ、むしろ増えたかもって
感じでした!

シャンペ他、リゾートはどこも素敵でしたね。
のんびりとした感じで。




by hiko (2009-08-04 03:48) 

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