UTMBゴールシーン & アヌシー(Annecy) : 2011/8 [ランニング]
今年、自分が走ったのはCCC 93K(Courmaeur~Champex~Chamonix)。しかし4つのレースがあるこの大会のメインは、なんといってもUTMB (Ultra-trail du Mont-Blanc)、ChamonixからChamonixまでのモンブラン山群の周りをまる1周、170kmを46時間以内に走るという常人から見れば正気の沙汰とは思えないレース。
UTMB(Ultra-trail du Mont-Blanc)、トレイルランニングの世界に足を踏み入れてしまった人は一度は耳にするであろうこのレース。170km、累積獲得高度9,714m、制限時間46時間と夜を2回走るというこの大会には世界中から2,300人もの人を惹きつけて今年も開催された。ちょうどCCCの途中にスタートするので、連れに写真と動画を撮ってもらった。
今年は雨の影響を避けるために、5時間おくれの23時半くらいにスタートになったらしい。色とりどりのレインウェアに身をくるんだランナーでChamonix中心地のスタート地点は埋め尽くされ、悲愴感あふれるBGMが流れるなか、興奮に包まれたスタートだったそうだ。
UTMBゴールシーン
一気に飛んでゴールシーン。2連覇していたスペインのキリアン選手は今年も優勝で3連覇。20時間36分の優勝タイム。このコースで時速8kmで20時間走り続ける人間がこの世に存在するということが信じられない。聞いたうわさでは幼い頃からピレネー山脈を走りまわっていたとか。
ちょっと小さいがゴールシーンの動画。ものすごい歓声のなか、170kmを走ってきたとは思えない爽やかさ、そして荷物の小ささ。速ければ速いほど荷物は小さくて済む。サロモンがスポンサーのようだが、全身真っ白のユニフォームも自信の表れのような感じがした。
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日本の鏑木選手は7位。トレラン雑誌で姿を見かけないものはないくらい、トレランの代名詞となっている鏑木選手は最後は日の丸を持ってゴールイン。こちらはNorth Faceがスポンサーで黒基調のユニフォームのなかなか格好良い。海外で日の丸を見かけるのは、いつでもうれしいもの。
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翌日 アヌシー(Annecy)へ
レース中の雨が嘘のように翌日のシャモニは晴れ渡っていた。青空にモンブランもくっきりと。
朝方の電車とバスで一度行ってみたかったアヌシーへ向かう。距離的にはシャモニから60kmなのだが、乗り換え2回が必要で所要3時間くらい。
アヌシーはフランス東部のアヌシー湖のほとりにあるリゾート。サヴォア公国とフランス領をいったりきたり。このあたりの国境の線引きが日本人の感覚とは違いとても複雑。フィギアスケートの選手をたくさん輩出しているようで、2018年の冬季オリンピックの開催地に立候補していたが韓国に敗れて落選したらしい。ちなみにシャモニは第一回の冬季オリンピック開催地。
駅の周りはちょっとごちゃついていて、リゾートと聞いていたが騙された!!と思ったが、湖の周りは町並みも美しく、水が澄んできれいなリゾートだった。
散歩したり、湖をクルーズする遊覧船に乗ったりノンビリとすごした。そしてやはりフランス、サヴォア料理はかなり美味。
海ではないが、ちょっとヴェニスに似た雰囲気もあり。
終わってみれば、夢のようなCCCへの旅。UTMBの盛り上がりもなかなか凄みがあった。CCC完走直後はUTMBなんてとんでもない、夜の雨の中を走って何が楽しいのだ!辛い思い出しか残らん!とと思っていたのだが、終わった時間がたつとなんだか走ってよかったなと思えれるのが人間の記憶の曖昧なところ。UTMBもちょっと良いかなと思い出した今日の頃ごろ。
(おわり)
93k お疲れ様で~す。
マラソンどころか5kもおぼつかない私には想像もつきません。
日本ではもうすぐ夏山シーズンが終わりますが、もう一度何処かに出かけたいと思っています。
by 山子路爺 (2011-09-15 18:55)
>山子路爺さま、
こんにちは、ありがとうございます!
93k、走っているときは苦行のようでしたが終わってみれば、
良い思い出、だったりもします(^^
紅葉は早いかもしれませんが、もうすぐ秋山の良い季節ですね。
by hiko (2011-09-17 07:21)