Leith Hill : 2010/10 [登山・ウォーキング:イギリス]
Leith Hillはイングランド南部に位置する小高い丘。南西イングランドの最高標高地点でもある。といっても294mしかないのだが。
またちょっと地味なところになってしまうが、Leith Hillにウォーキングに出かけた。標高は294mしかないのだが、そうは言っても眺望はなかなか侮れない。
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駐車場に車を止めて10分ほど森の中を歩くとLeith Hillの頂上に出る。ここには1765年頃に建てられた塔が建っており、現在はナショナルトラストによって管理されている。塔の上に登ることができ、頂上からはサリーの景色が見渡せる。
ここもロンドンから1時間圏内だが、空がとても広い。
今回はこの塔の北側に広がる森を歩くことにした。
このあたりはマウンテンバイクにも人気のコースのようで、泥だらけになった人達が次々と坂を上ってくる。マウンテンバイクはイギリスでは若者だけではなく、どちらかというと30代から50代くらいの人に人気がある多い印象がある。しかもほとんどが男性で、冒険好きの少年がそのまま大人になったような、おっさん達はとても好印象。
とりあえずフットパスを辿るが、このあたりは歩いている人も少なく、標識もあまり無いため簡単に道に迷う。一応地図は持って行ったがコンパスは持っていなかったので、方向感覚が狂うとあっという間に迷ってしまう。
途中パブリックフットパスは牧場を突っ切ることもよくある。フットパスはそもそも広大な領主の土地を通らずに農民たちが家に帰るには、とてつもない迂回をしなくてはならず、そういったことを避けるため整備が進んだという話を聞いたことがあるが、さもありなんと思う。
迷いながら歩いているとパブリックブライドルウェイに出た。ブライドルウェイとは、乗馬専用の道だった。この道を下っていく。
森を抜けるとFriday Streetという小さな村落に出る。とても小さな村落であるが、13世紀のカンタベリー大司教であったラングストンの出身地と言われており、村にあるパブにもその名前が付いている。たまに何もない田舎の村に大人気のパブがあることがあるのだが、ここもそういったパブの一つだった。建物もとても年季が入っている。
村の中に池がある。見た目には分からないのだが、この池は人工の池らしい。元々この当たりでは鉄鉱石が取れ、鉄を溶解する際に使われた送風機を動かすためにこの池の水力が使われていたそうだ。しかしそれも16、17世紀の話で18世紀にコークが炭の代わりに使われ始めると、鉄鋼業はコークが豊富なミッドランドに移ってしまい、サリーやケントの鉄鋼業は廃れてしまった。今は何もない静かな集落にもそんな歴史があったりする。
その後も道に迷いながらフットパスを辿っていくとひょっこりとLeith Hillに戻った。迷っているうちに暗くなったら嫌だなと思っていたので、早めに帰ってこれてほっとした。人の数も減っており、すっかり日が短くなったなぁと感じた秋の一日だった。
(おわり)
林の中の乗馬専用の道、
馬の背中で揺られながらのんびり行けたら気持ちいいだろうなぁ、なんて思いますがどうでしょう。
by 山子路爺 (2010-11-21 23:00)
>山子路爺さん、
はい、馬で散歩している人を見かける度に気持ち良い
だろうなぁと思います!のんびり森を散歩する、乗馬の
たしなみは全くないのですが、憧れてしまいますね。
by hiko (2010-11-22 03:43)
広々とした眺め、清々しい。 私の抱いていたイングランドのなまり色の空のイメージは、hikoさんのブログ写真で変わりつつあります。(笑)
Footpass、Horse-riding pass と人馬入り乱れた道がありありますね。(^_^)v
by Jetstream777 (2010-11-22 21:11)
これがフットパスですか!丘を越えて、森を抜けて、古い建造物がでてきたり・・・ランドスケープをつないでいくのですね!
日本の空がせまく感じてしまうのは、やっぱり山が多いからなのでしょうか?(今、関西方面の紅葉がみごろです★彡)
by montblanc (2010-11-23 13:10)
>Jetstream777さん、
冬は鉛色そのものですが、秋は天気が良い日もそこそこあります。そんな日にしか出掛けないようにしているのもありますが、、(^^ゞ
そんなに遠くにいかなくても広い空に出会えるのは良いなと思います。
>montblancさん、
フットパスも色々あるようですが、牧場の中を通り抜けたり、人一人がやっと通れるような道を通ったりとちょっとした探検気分になるところもあります。高い建物が少ないのと、そもそも建物自体が少ないのが、広々と感じる理由かもしれませんね。日本の紅葉も今頃綺麗でしょうね。
by hiko (2010-11-24 05:49)
来年も素敵なお写真を楽しみにしています★
良いお年を。
by Extra-Low (2010-12-31 11:57)