ニューマーケット New Market : 2009/8 [旅行:イギリス]
イギリス、そして世界でも有数の馬産地であるニューマーケットに向かった。
競馬の話が続いたので、もう一つついでに去年行ったニューマーケットについて。
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ニューマーケットは世界でも有数の馬産地。馬の生産地であるとともに、多くの厩舎が拠点を構えており、トレーニングの拠点でもある。また3冠の第一弾2000ギニーはニューマーケット競馬場で行われる。日本でいうところの日高と美浦、栗東と中山競馬場を足したようなものと考えると訳が分からなくなってしまうが、とにかく競馬の中心地となっている。
ナショナルスタッド
場所はロンドンから車で1時間くらいとそれほど遠くないので、8月のある日行ってみることにした。先ず、ニューマーケット市街にある競馬博物館に行ったところ、種牡馬が繋養されているナショナルスタッドで見学ツアーが行われているとのこと。よし、行ってみようと思い、ナショナルスタッドに向かった。
種牡馬を見学するツアーなんて、日本だときっと一部の競馬ファンしか参加しないマニアックなものになってしまうかもしれないが、イギリスのそれは老若男女、小さな子どもからお年寄りまで色々な人が参加としていた。場内はとても広いので、ガイドの人に連れられてバスに乗り、場内ポイント、ポイントで下車し、説明を受ける。
流石に種牡馬には触ってはいけないものの、それ以外の馬とは触れ合う機会が多数設けられている。街中のあちこちで馬を見かける国だけあって、馬の扱いにもみな慣れている。
帰って調べたところ下の馬は、おそらくPHOENIX REACH。ジャパンカップにも出走経験があるほか、ドバイ、カナダ、香港と世界中を駆け巡り、今はイギリスで種牡馬生活を送っている。意外と人間に興味があるらしく、比較的人懐っこい感じだった。
こちらはPASTORAL PURSUITS。ジュライカップなど短距離で活躍した馬。こちらは全く人間には興味なし。悠々と駆け回ったり草を食べたり。
そして種牡馬の馬房にはかつて在籍した有名馬達の名前のプレートが飾られている。活躍している馬の血統表とかでなんだか見たことのある名前が並んでいた。そういや、ミホノブルボンとかイナリワンはミルリーフの孫にあたるのだった。競走馬は活躍すると生まれてから種牡馬になるまで4,5年、あっという間に子がうまれて、さらに孫と世代がどんどん更新されていく。血統の栄枯盛衰のダイナミズムが競馬の魅力の一つであることは間違いない。ここはそういった歴史の舞台となっている場所でもあった。
ニューマーケット競馬場
その後、すぐ近くにあるニューマーケット競馬場に行ってみた。たまたま競馬の開催日だったので、たくさんの人がいたが、アスコットやエプソムに比べるとかなり長閑な雰囲気。芝生の上にシートを広げて、ビールを飲んでいる人達でいっぱいだった。夏の午後、どの顔も幸せそうで、鉄火場なんて言葉は全く似合わない。
こんな子供むけのアトラクションもあり。
馬はすぐ近くを走っていた。
イギリスは街を馬が歩いていたり、公園には馬専用の道があったり、また車で走っていると馬を乗せた貨車のようなものを引っぱっている一般車をよく見かけたりと、馬と人間の距離が非常に近い。ニューマーケットはその象徴的な存在、それがロンドンから100kmくらいのところに位置しているのが、またイギリスの余裕か、、なんて感じた一日だった。
(おわり)
わが家の近くでも馬を見かけることがときどきあります。
車道を歩いている馬を見ていちいち感動(?)する私は、やっぱり日本人ですね。
by Sparky (2010-10-25 20:49)
日本の競馬場は馬券を買って見る、ギャンブル性が強い。 イギリスはもう少し幅広く楽しめる感じで、歴史の違いを感じさせます。 でも、馬って可愛いですね。
今日は日本では菊花賞、応援していた馬は2着でした;;;
by Jetstream777 (2010-10-25 23:05)
お馬さんたちの写真、生命力がみなぎっているようです。
動物が生き生きとしている環境とてもステキです^^
そういうところでは人間ものびのびと生きられるような気がします。
by montblanc (2010-10-25 23:37)
>Sparkyさま、
僕もいまだに街で馬に乗っているひとを見かけると写真を
撮りたくなってしまう衝動に駆られて困ります(^^ゞ
まだ新鮮な証拠ですね。。
>Jetstream777さま、
花見みたいな感じなんですかね、その名も馬見みたいな。
でかい馬が近くにいるとちょっと怖いときもありますが、走っている姿はとても綺麗です。
日本はGⅠシーズン、真っ盛りですね。
>montblancさま、
伸び伸びとしているのも、全ては人口密度の差なんでしょうかか。土地が余っているということが、アドバンテージとなっていることをとてもイギリスで感じます。通勤ラッシュが無いというだけでも大分感覚が違ったり。。
by hiko (2010-10-26 05:27)