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キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス King George VI & Queen Elizabeth S : 2010/7/24 [旅行:イギリス]

2010年の欧州競馬の上半期総決算キングジョージ、アスコット競馬場へ向かった。

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キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは欧州の上半期最強馬決定戦、僕の中では宝塚記念とジャパンカップを足して割ったようなレースとの認識。古くは1969年のスピードシンボリ、最近では2006年のハーツクライと日本馬達も何度か挑戦してきたレースでもある。

アスコット競馬場といえば、6月のロイヤルアスコットの方が有名かもしれないが、僕にとってはキングジョージデーの方への憧れの方が大きく、行ってみたい度は断然上だった。去年はシーザスターの勝ったエプソムダービーを観に行った(その時の記録)ので今年はキングジョージを観に行くことにした。

            
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アスコット競馬場はウインザーよりも少し南、ロンドンから45kmくらい西に位置している。イギリスで競馬といえばアスコットというくらい有名な競馬場で、アスコットタイもここで競馬を楽しんだ人達が着用しだしたのが発祥らしい。車で向かうと競馬場の周辺はお洒落な格好をした人々で溢れていた。


競馬場内

まずはスタンドが目に飛び込んでくる。最近改修したばかりなのか、とても新しく綺麗で、かつデザインも格好良い。

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そして場内は競馬場というよりは、屋外演劇場のような雰囲気。華やかな服装で屋外でのピクニックを楽しむ人たちであふれていた。日本の競馬場も綺麗なところはたくさんあるが、王室の競馬場はさすがにちょっと雰囲気が違う。

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バンドの生演奏が聞こえてくるなか、芝生でティーターム。お金を持っている人達の何とも優雅な時間が流れていた。

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スタンド


空いていたスタンドにも徐々に人が増えてくる。アスコットのコースは3角形のおむすびのような形態をしており、その最後の直線とつながっている1マイルの直線コースがある。なので、1マイル以下のレースは全て直線コースで行われていた。ダービー時のエプソム競馬場は内馬場までたくさんの人がいたので、それと比べるとアスコット競馬場は、すっきりした感じの雰囲気となっていた。

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直線コースのレースだからか、頭数がとても多い。キングジョージのひとつ前の日本から三浦皇成騎手が参加したレースは一頭取り消して21頭立て。


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2010 キングジョージ


今年のキングジョージは一頭取り消して6頭立てだった。圧倒的一番人気はダービーを圧勝したワークフォース。7馬身差でコースレコードを1秒以上更新してダービーを勝つ、そんなことを出来る馬はそうはいない。このレースも圧勝してシーザスターのようにスター街道を進んでいく、僕もそう思っていた。
   

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そして2番人気は前走に同コース、同距離のGⅡをハードウィックSを圧勝したハービンジャー。しかし圧勝したといっても所詮GⅡ、しかも騎手のライアンムーアはワークフォースを選んだ。ダービー馬の敵ではないと思っていた。

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どんな圧勝劇が繰り広げられるのだろう、2年連続でスーパースターの誕生を見れるかもとワクワクしてる間に、レースはスタート。ずっと7番の勝負服に注目しながら見ていた。が、直線に入って抜けてきたのは黒い帽子のハービンジャー。

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あれよ、あれよと抜け出して、なんと11馬身差の圧勝。こんなレベルのレースで、こんな着差がありうるのか!?新馬戦じゃないか!!唖然とするなかで、馬券が当たってはしゃいでいる人達の歓声が響いていた。

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勝利ジョッキーインタビューの甲高い声は日本でもおなじみにオリビエ・ペリエ。短期免許でよく日本に来日していた関西弁を操る、カレーうどん好きのフランス人が今年の勝利騎手。もちろん世界的な名騎手なのだが、日本代表のような気もちょっとしてしまう不思議な気分だった。

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この後、凱旋門賞に向かう予定だったハービンジャーは、事前のブックメーカーのオッズでは圧倒的な一番人気に支持されていたものの、故障発生により引退。そしてつい最近社台ファームに購入され、日本に輸入されるというニュースを目にした。すると数年後には、日本の競馬場でハービンジャーの子どもたちが走るのを見ることができる。世代の更新が早いのも競馬の一つの魅力、だなと改めて感じた。

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そして、この後滅多にないチャンスなのだから、今年はパリまで凱旋門賞も観に行こうと決めた!ヴィクトワールピサとナカヤマフェスタの二頭の日本馬が参加する凱旋門賞は明後日10月3日に行われる。

(おわり)

        


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コメント 5

ulyssenardin36000

そろそろ凱旋門賞でしょうか?そちらの競馬は本当にすべてが優雅ですね^^!
by ulyssenardin36000 (2010-10-03 23:01) 

山子路爺

こんにちは。
O.ペリエ騎手、名前だけは知っています。
日本で賞金をさらっていくわけですね。

競馬にあまり感心は無いのですが、本場の雰囲気は味わってみたいものです。
by 山子路爺 (2010-10-06 11:33) 

hiko

>ulyssenardin36000さま、

凱旋門賞も先週末行ってきました!日本の馬が活躍し、なかなか興奮しました。競馬場の雰囲気は日本の盛り上がりと海外の優雅さとそれぞれ特徴がありますが、華やかな空間は近くにいるだけで楽しめますね。

>山子路爺さま、

騎手もゴルフ選手のように世界中のチャンスがあるところを渡りあるく、ハンターみたいな感じなんですかね(^^ゞ
競馬場はギャンブル性もそうですが、広いところを馬が走っていたり海外だと社交場になっているところも楽しめたりと、楽しめる要素は数多いです。機会があれば是非。
by hiko (2010-10-09 19:16) 

いっぷく

私がこの競馬場の記事を書いたのはもう4年も前ですから
様子がずいぶん変わっちゃいました。
重賞レースがあるときにはとても優雅な雰囲気になって
いろいろな楽しみ方ができますね。ここの名物はソルティー・ビーフということで食べたのも思い出です。
by いっぷく (2010-10-15 20:15) 

hiko

>いっぷくさま、

結構新しい建物だったので、つい最近の改築なのかもしれませんね。重賞のときは確かに華やかな人がたくさんいて、場に身を置くだけで楽しい気持ちになります!
by hiko (2010-10-16 16:42) 

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