ヘンリーロイヤルレガッタ 2010 Henley Royal Regatta : 2010/7 [旅行:イギリス]
ヘンリーロイヤルレガッタ、ヘンリー・オン・テムズというテムズ川沿いの小さな街で行われるボートの大会。社交場にして、各国の代表選手が集まるレースを見に行った。
イギリスの夏はイベントが目白押し。暗くて寒い冬があまりにも辛いのか、夏の気候が素晴らしすぎるのか、毎週のように魅力的なイベントが催される。ヘンリーロイヤルレガッタは1839年に第1回、それ以降世界大戦時以外は毎年開催されている大会で、途中から王室がスポンサーとなったことでロイヤルとの名称が加わったそう。ボートレースでは珍しい1対1のトーナメント方式となっている。ボートをやってる人にとっては、一度は出てみたい大会のようだ 。
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ただのボートレースではなく、他のイベントと同様に社交場の性格も持っているので、着飾った人がたくさん集まり、雰囲気もとても良いらしい。
イギリス人の知り合いに夏のイベントとして、これは外せない!と聞き行くことにした。
ヘンリー・オン・テムズはロンドンの西80kmくらい、車で1時間のところにある。ちょっと早めに着いたのでまだ空いていたが、選手の練習風景が目に入ってくる。ボートをちゃんと見るのは初めてだが、椅子の部分が可動になっていて、腕の力は勿論脚の筋肉をものすごく使いそう。
最終日のレースは11時30分から。今回は、Regatta Enclosureというエリアで観戦した。最終日は一人15ポンド、こちらはネクタイ必須でドレスコードのあるメンバーエリア、Steward's Enclosureとは異なりドレスコードは無いが、結構洒落た格好をしている人も多い。徐々に満員に。
コースのすぐわきをマークトウェイン号のような船が行き来し、そこから観戦する人もいる。着飾った人達とバンドなどが乗り込んで華やかな 雰囲気だった。
トーナメントは20個くらいあり、参加しているのは大学チームと名前を変えた各国のオリンピック代表選手などなど。オールの模様で見分けるらしく、国旗や模様が個性的で面白い。
大学はオックスフォードや、アメリカのハーバードなど有名な名前の大学が多数、下のHロゴはハーバードのH、なんとも大学らしい。大学独自のジャケットを着た選手っぽい人が、たくさん歩いており、これまた大学らしい。中には黄色と黒の虎縞のタイガース風味のものもあった。またYamato RCというのは日本の強化選手のチーム、Club Franceはフランス代表だそう。こんな知識を手に入れたのは、目の前の席に座っていた人が残念ながら前日までに敗退してしまった日本の代表選手で、個の方が色々教えてくれたため。後で調べてみたらすごく立派な成績を残している人なのに、気さくに素人の我々に色々教えてくれた。今後ボートの日本代表を応援しようという気にものすごくなった。
こちらは審判艇。審判もみなお洒落。ピンクのキャップにタイとポケットチーフ、日本人にはなかなか似合わなそうな組み合わせもばっちりきまっていた。
レースは1人乗りから、2人、4人、8人と色々。やはりエイトといわれる8人乗りはスピードも圧倒的に速く迫力がある。このコースは一対一なので、まず先に出たほうが有利らしい。確かにコックスがいるエイトとかはまだしも、二人乗りとかで前が見えないのに、遅れを取ってしまうと心が折れるというのも良く分かる。
この日のレースは全てトーナメントの決勝だが、意外と差がついたレースが多かった。揃うとやはり格好良い。愛という名のもとに、の世界って古いか。。。
応援も色々な国の人がいる。となりのおじさんはニュージーランド人のようで、母国のチームのボートが通るたびに、「Go!Kiwi!!!」と大声を張り上げていた。
柵の向こうはSteward`s Enclosureでこちらはネクタイ必須。しかも、会員になるまで何年も待つ必要があるそうだ。どうりで年配できちんとした身なりの方が多いはず。
レースの合間にボート遊びをしている人たち。映画では見たことがあったが、文化に根差しているからか、ボート遊びというのが自然にとても絵になる。
これまで行った競馬に比べると若干カジュアルな雰囲気の漂うレガッタ。みんなリラックスして、ボートと夏の午後を楽しんでいるという雰囲気だった。伝統があるものは色々と洗練されていて、そんな中にちょっと身を置いてみるのも楽しい経験だった。イギリスの夏は相変わらず素敵だ。
(おわり)
Ah~, イギリスもすっかり夏という景観。
ボートレース、結構な人出ですね。
by Jetstream777 (2010-07-10 00:50)
hikoさん こんにちは
テムズ川沿いのレガッタ! 趣がありますね。紳士の国の雰囲気が伝わってきます。
イギリスは一度だけ行きました。ロンドンとラグビーです。
印象深いところでした。
http://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300601849-1
by SORI (2010-07-10 07:34)
審判から観客まで紳士のスポーツという感じですね!
by ulyssenardin36000 (2010-07-10 10:55)
nice&コメントありがとうございました。
ロンドンにお住まいなんですねぇ、素敵★
3年前にロンドンでホームステイをしていたのですが、写真のような晴れ渡った日が一日も無く、いつも雨でイギリスらしいなぁと思っておりました。
ボート競技は美しいですね、ちょっとしたW杯みたいです。
オックスフォードも行ったのですが、東大生みたいな学生さんを想像していたのですが意外にカジュアルな方が多くて、想像していた大学と違いました。
Tubeに乗って方々歩いたと思うのですが、まだまだ見所はありそうですね。また遊びに来ます、いろいろと教えてくださいね。
by 好(ハオ)くん (2010-07-10 19:59)
こんにちは。
さすが本場ですネ。ドレスコーでがあるシートが有るのですネ。
なんだか優雅でいいなあぁ。
by 山子路爺 (2010-07-11 14:33)
>Jetstream777さま、
ほんと今が夏真っ盛りという感じですね。日本よりも夏のピークが大分早いので楽しまなくてはと浮足立っています!
>SORIさま、
イギリスは色々な人がいますが、確かに余裕がある国だなぁというのは常々感じています。昔からの豊かさの蓄積が、かなり効いているのですかね。洗練されていてうらやましい限りです。
>Ulyssenardin36000さま、
そうですね、観客もなんですが、審判の洒落っぷりにはちょっとびっくりしました。他にもカラフルなストライプのジャケットを着ている人もいたりと、彼らを見ているだけでも飽きませんでした
>好くんさま、
もしや滞在されていたのは冬でしょうか。夏のこの季節は一番気候が安定しているようなので、この季節にも是非是非。ボートほか、素敵なところはたくさんあります。
こちらこそ、よろしくお願いします!
>山子路爺さま、
イギリスのお金持ちの世界はほんと優雅な印象です。懐に余裕さえあれば、こんなに色々楽しいところは、そんなに無いのかなぁと思います。まあ、お金がなくてもそれなりに、楽しめるのが良いところでもあるのですが、、(^^ゞ
by hiko (2010-07-12 05:40)
「愛という名のもとに」懐かしいですね^^
テニスに続いてまたスポーツを楽しむ文化に感動しました!
ボートから眺める岸辺の景色もまた素敵なんだろうなぁ・・・
湖水にボートを浮かべるのもさぞかし素敵なんだろうなぁ・・・
by montblanc (2010-07-12 21:58)
>montblancさま、
ボート遊びとか、乗馬とかイギリスの人達は自然と触れ合う場面が生活に溶け込んでいるような気がします。緑が多いというよりは、森の中に街があるような。。そんな所は実にうらやましいですね。
by hiko (2010-07-17 05:13)
ビートルズのジョージ・ハリスンが住んでいた豪邸のあるところですね。普段はのどかな町がボートレースとなるとずいぶん華やかな風景になりますね。
by いっぷく (2010-07-18 16:52)
>いっぷくさま、
そうなんですか!それも知りませんでした。確かにこじんまりとしてましたが、綺麗な街でした。人口一万人程度の街に、大会期間中は数万人押し寄せるそうです。
by hiko (2010-07-23 05:38)