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ウインブルドンテニス 2010 Wimbledon Tennis :2010/6 [旅行:イギリス]

夏の風物詩、ウインブルドンテニスが開幕。大会6日目、会場に向かった。
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イギリスの夏は、夏至にピークを迎える。その夏至に開催されるのがウインブルドンテニス、テニスに興味があまりない僕もウインブルドンという言葉は小学校の頃から聞き覚えがあった。これは、小学校の担任の先生が、「将来の夢:ウインブルドンテニスに出ること。」と書いていたのを未だに覚えているせいかもしれない。


入場まで

しかし、このチケットは前年の12月応募の抽選に当たらないとなかなか手に入らない。ちょっとショウコートと呼ばれるセンターコート、No1、No2を狙ってみるかと、金曜日の夜中にテントを担いで会場に向かった。だが、到着は23:30くらいで、時すでに遅し、キューカードは2300番くらいでグラウンドチケットしか手に入らない番号だった。土曜日のセンターコートは、セレナ・ウィリアムス、ナダル、そしてマリーの試合と3試合とも超人気プレイヤーの試合、No1はシャラポワの試合と23:30では遅かった。

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ちょっとがっかりだったが、僕らもテント村に加わり、山用テントを張る。ちなみにここの行列システムは、会場隣りのウインブルドンパークの芝生の上に延々と行列を作って並ぶことになる。24時間係員の人が巡回しているので、安全面であまり不安は感じない。トレイも完備。真っ暗だが、周りはお祭りのように騒いでいて、みんなビールを飲んでいる。眠かったので早々に寝袋に入ったが、隣のテントと密接しているので、声が良く聞こえる。隣でテントを張ろうとしていたオランダ人若者が近くのイギリス人女子二人組に「Hey ガールズ、ライトを貸してくれないかい?」、「おあいにく、テントを張るのが人生で初めてだから、持ってないのよ。」とビバリーヒルズのような会話が聞こえたので、んん?ナンパの始まりか??と思ったが、その後も「暗くて何も見えない困った。。。」とずっとブツブツ言っていたので、本当に困っているようだった。

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電車の始発の時間になると人がどんどん増えてくる。
朝の7時にはテントを撤収して列を縮めるように係員の人に言われ、行列の開始。難民村のような公園内では、朝からハンバーガーを販売するお店も出て、お祭りの雰囲気だった。

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その後も延々と列は続く。聞いた話ではキューカード8000番くらいまでは、朝イチに入場が可能、その後の番号は帰った人が出ていく分しか入れないので、入場が16時くらいになってしまうこともあるらしい。幸い僕らは10時ごろには会場に入ることが出来た。

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入場後

6日目は、boys&girlsの部とダブルスが多く、シングルスの男子、女子はちょこちょこといった試合配分。グラウンドチケットはNo5-19までのコートはどこでも見ることができる。(No3,4は今年は工事中)プレイリストとにらめっこして、中でもちょっとしたスタンドがあるNo5コートに行った。

試合前は、小学生くらいの子供が練習中。ウインブルドンの満員の観衆の中、練習している子供たちは、早くも観客の視線を意識した立ち振る舞い(髪のかきあげる仕草、上手く行った時のアピールなどなど)をしていて、なかなか面白い。

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そして子供7,8人に対してコーチが2,3人前後について教えており、ほめて励ますという感じのスタイルだった。

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女子ダブルス

ウインブルドンは、審判やラインアンパイアの服装がとても格好良い。紺と白のジャケットに水色のストライプのシャツ、そしてウインブルドンカラーの緑と紫のネクタイとピシッときまっている。

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このハリソンフォード似のアンパイアのトスで、kuznetsova & Rezal vs Petrova & Stosurの試合が始まった。

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ダブルスの試合はネットに近づいてからの駆け引きなどが面白かったが、シングルに比べると和やかなムード。失敗した時や試合終了時の雰囲気がピリピリムードのシングルとはやっぱり違っており、彼らにとってはシングルスの方が真剣勝負なのかなと感じる。そうはいっても、みなトップ選手、かなり迫力があった。Petrova組の勝ち。

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男子シングルス


ウインブルドンの色は紫と緑。色々なグッズから植え込みの花までこの色で揃えられている。もちろん日よけの傘もこの色だった。

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次の審判はチョイ悪な雰囲気のこの人。審判の装備もハイテク化しているのか、手元の端末をチョコチョコ動かすと色々記録が出来るようだ。

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ラインアンパイアも色々な人がいる。派手な感じの人から老若男女、みんなこの服を着ていると爽やか。

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試合は男子シングルス3回戦、Mathieu vs Bakker。かなり実力伯仲の組み合わせといった感じで、シングルスのピリピリ感がヒシヒシ伝わってくる。サーブも128milesといえば、ほぼ200km、速い。       

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観客席からは良いプレーへは拍手、ネットに触って相手コートに落ちてしまった場合など残念なプレーには「Oh~」との声が出る。試合中、サーブが速いからか得点板係の少年の股間をボールが直撃、その時の観客の声も「Oh~」だった。

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序盤は全く声も出さずに冷静だったBakerも試合が白熱してくると、かなり気合の入った声が出てくる。観客席からもComeon Thiemo!!と声が飛び、良い試合だった。

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こちらはセンターコートにあるやんごとない方々の席。混み合っている一般席を見下ろすところに、綺麗に着飾った人々の席がある。センターコートは甲子園ばりに蔦が綺麗に揃っていて、とても良い雰囲気。
   

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そして、ベタベタながらウインブルドン名物はストロベリーとピムス。どちらもウインブルドンにしか無いものではないのだが、甲子園名物がかちわり氷であるように、ウインブルドン名物はこの二つなのだった。イチゴの方は生クリームと砂糖をたっぷりかけて食べると、イチゴの甘酸っぱさと砂糖の甘さが何ともいえず、美味い。そしてピムスは、ピムスというリキュールをレモネードで割り色々フルーツやハーブが入っているのが一般的。キュウリが入っているのがメジャーだそうだが、ここのはライムとミントが入っていて、キュウリは入っていなかった。とても口当たりが良く爽やかなため、飲み過ぎて炎天下の試合中に寝るという失態を犯してしまった。
       
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ともあれ、かなり満喫の一日。イギリスの屋外イベントは気候の良いこの季節に集中している。短い夏、お祭り騒ぎであっという間に過ぎていく。

(おわり)


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コメント 9

ulyssenardin36000

うらやましい限りです!実際に現地で試合を見られるなんて!

by ulyssenardin36000 (2010-06-28 13:15) 

山子路爺

こんにちは。
並んだテントの列の前にビール(?)の空き瓶の列がなんともいいです。
撤収したテントは観戦時持ち歩くのですか?
by 山子路爺 (2010-06-29 09:58) 

hiko

>ulyssenardin36000さま、

街全体がお祭りのような活気に満ちていて、夏!って感じでした。たまたまイギリスに住んでいるときに見に行けて、ラッキーでした。

>山子路爺さま、

夜は若者の酒盛りで盛り上がっていました。我々のmontbell山テントは小ささでちょっと目立っていました。場内は大きな荷物を持って入れないので、荷物の預かり場所がしっかりありました。
by hiko (2010-07-01 07:16) 

montblanc

TVで深夜に放映されるラリーの様子しか知らなかったウィンブルドンが、こんなお祭りだったとは!選手も観客も一体となってスポーツを楽しむスタイルとっても素敵ですね。
ピムスも飲んでみたいです♪
by montblanc (2010-07-06 06:18) 

hiko

>montblancさま、

完全にお祭りで街全体が浮かれていました!テニスはもとより、雰囲気を楽しみにいくイベントのような気がしました。やはり歴史の積み重ねがこういった雰囲気を醸し出すのですかね、こういうところは、流石イギリス!という感じがします。

by hiko (2010-07-07 05:48) 

ケニー

行ってるんだろうなー、と思いながら、テレビで俺も観戦してました。

前に俺がどこかにコメントしたんだけど、どこかわからなくなってしまいました。。
by ケニー (2010-07-09 23:48) 

hiko

>けにーさま、

そうそう行ってしまったのだよ。。雰囲気は最高でした!
ちなみに前コメントもらったのは、バルセロナの記事なり。
by hiko (2010-07-17 05:57) 

いっぷく

90年代にはセンターコート以外は当日に行って少し並べば観れたんですが、テニスは世界的にブームにもなっているんですね。
by いっぷく (2010-07-18 16:56) 

hiko

>いっぷくさま、

そうだったんですか。。待つのもまたイベントだと思って、キャンプをするような気分で並んでみましたが、それはそれでお祭りのような楽しい時間でした。
by hiko (2010-07-23 04:17) 

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