SSブログ
☆過去記事の目次へ。

ツール・ド・モンブラン (3) : 2009/6/27~2009/7/5 [登山・ウォーキング:ほか海外]

フランスから国境を越えて、イタリアに入る。モンブランとも、やっとご対面。

           IMG_2268.jpg
                                          (セーニュのコル)

DAY2へ    (初日に戻る)                            DAY4へ


Day3.  モッテ小屋(Refuge des Mottets 1,870m)
          
 →セーニュのコル(Col de la Seigne 2,516m)
            →エリザベッタ小屋
(Rifugio Elisabetta 2,195m)

7:30 出発

今日の行程はとても短い。朝起きてニンマリ、晴れ。ここから二日間、眺めの素晴らしいエリアに突入するので、何としてもここだけは晴れて下さい!!とお祈りしていた。小屋の横から、いきなりジグザグの登りになる。

       077.jpg

どんどん高度を上げていき、振り返るとモッテ小屋は谷底に見えた。そして昨日越えてきたあたりも、ずっと見渡すことができる。日向に来ると日差しがとても強く、日焼け止めが欠かせない。

             IMG_2249.jpg

なかなかモンブランは顔を出さないが、このあたりの山は山というより巨大な岩の塊といった印象。こんな景色を見ると人は小さいと改めて感じる。

             IMG_2254.jpg

勾配が少し緩やかになってくると、やっとモンブランの頭が顔を出してきた。実はここまで手前の山(上写真)がモンブランだと思っていた。ここから2,000mも山頂まで本当にある??なんて、話をしていたが、あっちなら納得。

       IMG_2257.jpg


9:30 セーニュのコル(Col de la Seigne 2,516m) 

長い登りが終わるとセーニュのコルについた。ここがフランスとイタリアの国境だが、施設などは何もない。EUになるずっと前から、こんなところは往来自由だったんだろうなと思う。モンブランとグランドジョラスが並んでそびえ立っており、はるか彼方にモンテローザ(Mt Rosa たぶん)も見える。言葉はわからなくても、隣の人とお互いに顔を見合せてニンマリ。

       IMG_2269.jpg

そして一息ついていると、マウンテンバイクを担いだおっちゃんが登ってきた。そそくさと自転車を下して、みんなの前をスーッと通り過ぎていく姿が妙に得意満面そうに見えた。ここ以外でもマウンテンバイクの人達とはこのコースでたくさん出会った。ちょっと思い立ったらこんなところでツーリングなんてことだ出来る彼らは、ちょっと羨ましい。

             IMG_2270.jpg

ここから今日の宿泊地エリザベッタ小屋へはヴェニの谷(Val Veny)を下っていく。花も色とりどりで歩いていて本当に気持ち良い。

       IMG_2274.jpg

小学生くらいの子供の親子連れもチラホラ。山で見かける子供は大人びて見える。

       IMG_2278.jpg

ずんずん下っていくと、やがて川原にでる。川原の雰囲気もちょっと独特な感じで、岩がゴロゴロという感じではなく、緑の中にポっと川があるような不思議な感じだった。

             IMG_2285.jpg

そしてこのあたりマーモットの大量生息地域。人馴れしているのか、思いの他近づくことができる。マーモットなんて、ねずみみたいなもんだから小さいと思っていたが、意外とでかい。でかい奴はたぶん体長50cmくらいはあると思う。意外とでかめな彼らが、足を横に広げて歩く姿は面白かった。

       IMG_2298.jpg


10:50 エリザベッタ小屋(Rifugio Elisabetta 2,195m) 

思ったより早くエリザベッタ小屋着。まだ11時前なので次の小屋まで行こうか迷ったが、こんな日もあっても良いかと思い、今日はここで終了。早く着いたからか、2人部屋の個室に入ることができた。この小屋は中が綺麗で快適。小屋のすぐ横に氷河があって、眺めも良い。一つだけ問題点があるとすれば、シャワーのお湯が一人20リットルとなっていること。コインを入れて20リットル出るとお湯はもう出ない。牛乳パック20本分のお湯は以外と少なく、僕の場合は頭が泡だらけの状態でお湯が止まった。仕方なく冷水ですすぐ。

           IMG_2300.jpg

心なしかビールもイタリアン。

      090.jpg

これまで日本人の方とは一人も出会わなかったが、ここのテラスでクールマイユールからデイハイクに来た方と初めて出会った。旅慣れた雰囲気の方で明後日にはモンブランに登る!!とのこと、凄い。天気が良ければなぁーと話をしていたが、天気は良かったのできっと登れたことだろう。

夕食はこの小屋も19時なので、それまでビールを飲んだり、本を読んだり、昼寝したりして過ごす。こういう時間が今回の旅では、とても心地よかった。全然山とは関係ないが、今回持っていった一冊の「敗れざる者たち」(沢木耕太郎 著)は名著、時間を忘れて読む。

そして食事は、こんな感じ。肉!!&イモ!!といったメニューで、あとグリーンサラダなど。相席は子連れのアメリカ人家族と(たぶん)イタリア人家族。フレンドリーな人たちで、再来年日本の秋田に国際会議に行くということで、ちょっと盛り上がる。相方、秋田は自分の地元なのに、英語で「日本の北の方にある。。」くらいしか説明できず後でへこむ。

      096.jpg

食事でワインも飲んだので、あっという間に夜は寝る。のんびりした一日となったが、これも醍醐味の一つ。今回は個室なのでぐっすりと眠った。


DAY2へ    (初日に戻る)                            DAY4へ

      


nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 6

コメント 4

さるぼぼ

本当に天気がいいですね~。
こんなところ歩いてみたいな。
日本のアルプスは夏は込み合うけれど、
そちらはどうですか? やっぱり小屋とか混むんでしょうか。
というよりも、シャワーが使えたりするのが信じられな~いっ。
by さるぼぼ (2009-07-14 20:28) 

hiko

>さるぼぼさま、

確かに一っぷろ(一シャワー?)浴びて、ビール飲みながら山を眺めるってのは最高でした!比較的、日本よりも道路に近いところに山小屋があるからかもしれないですね。

一番のシーズンは7月入ってからのようなので、まだどこも空いていました。7月中旬から下旬が一番込むようです。

日本も、いよいよ梅雨あけの海の日、シーズン到来ですな!


by hiko (2009-07-16 04:38) 

いっぷく

想像力を膨らませて写真を見ながら読ませてもらっています。
歩いていて野草の花や小動物に出会うとホッとしますね、
しかし素晴らしいルートですね。
ピレネーに行った時この写真に出てくるマーモットがコロニーをつくっていて忙しそうに動き回っていたのを思い出します。
大きさにも驚きましたね。
by いっぷく (2009-07-26 09:28) 

hiko

>いっぷくさま、

マーモット、ほんとでかい!ですよね。お尻を振りながらヨチヨチ歩いているのは、なかなか微笑ましかったです。

このコースはマーモット、野生のヤギなど景色プラス、動物を見るのも楽しいコースでした。
ピレネーも良さそうですね、いつかチャンスがあったら行ってみたいです!
by hiko (2009-07-29 07:31) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。