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ツール・ド・モンブラン (2) : 2009/6/27~2009/7/5 [登山・ウォーキング:ほか海外]

朝、目が覚めると快晴。昨日、雲に隠れて見えなかった山も全部見える。今日は、フールのコルを越えて、モッテ小屋に向かう。

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                                       (モッテ小屋前より)

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Day2.  バルム小屋 (Refuge de la Balme 1,706m)
          
 →フールのコル(Col de Fours 2,665m)
            →Tete Nord de Fours 2,756m
            →フールのコル(Col de Fours 2,665m)
            → モッテ小屋
(Refuge des Mottets 1,870m)

7:40 出発

山小屋の朝ご飯は7:00。日本よりも大分遅いので、頑張っても出発は7:30くらいになる。パンと飲み物だけの簡単な食事を済ませて、ピクニック(昼食セット)を入手し、出発。昨日の到着後、洗濯をして、干しておいたが、あまり乾いていないのでザックに括りつけて、干しながら歩くことにする。

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登りだしはひんやりしていて気持ち良い。振り返れば昨日、上がってきたモンジョアの谷がずっと見える。そして道のそこかしこには、花がたくさん咲いていた。

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まずはボンノムのコル(Col du Bonhomme)を目指す(下の写真の一番低いところ)。ずっと見えているのだが、なかなか着かない。高山は見えてからがいつも遠い。

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そして、フランス人や、アメリカ人は歩くのが早く、サクサク抜かれる。このトレッキングコースはフランス人の中高年のグループも結構多いが、20代から30代くらいの夫婦やカップルもとても多い。昨晩一緒だったフランス人美男美女カップルにも、さっくり抜かれる。彼らは身長はそんなに変わらないのに、ため息が出るくらい足が長い。比べると自分がとたんにチンチクリンになった気分になる。途中一緒だったアメリカ人の女性に、日本人が遅いのは「足が短いからだ!そして足が短いのは田植えをするためだ!」と話をしていたら、妙にウケていた。

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9:40 ボンノムのコル(Col du Bonhome 2,329m) 

最後のきつい登りを越えるとボンノムのコル。峠はいつも「あそこを越えると何が見えるのだろう???」と期待感いっぱいの気持ちを与えてくれる。ここの峠はこんな景色だった。

ギザギザの山々が遥か遠くに見えて、とても深い。ヨーロッパには後で知ったのだが、ツールドモンブンランなどのコースのほかにもGR5(ベルギーから地中海ニースまで660km!!)などウルトラトレイルがたくさんあるようだ。660kmなんて聞くだけで気が遠くなる。

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ここでランチパックを広げたが、小屋で出してくれる中身はこんな感じ。パン三切れ、ポテトサラダのパック、パテ、リンゴのコンポート、ビスケット、紙パックオレンジジュース、他にもいろいろ入っていたが、パン+αというのがどこの山小屋でも基本パターンだった。

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10:40 クロワ・デュ・ボンノムのコル(Col de la Croix du Bonhome 2,479m) 

ボンノムのコルからクロワデュボンノムのコルまでは山肌を巻くように歩いて行く。クロワデュボンノムのコルの直下にはボンノム小屋があり、ここからボンノム小屋を通ってシャピュー経由でモッテ小屋に行く道もあるが、昨日バルム小屋で聞いた話ではバリエーションルート扱いのフールのコルを通るルートも特に雪は残っていなく、景色もこちらの方が良いので歩く人も多い、という話だったので、フールのコル経由のルートを取ることにする。

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とはいっても雪渓は若干残っている。今回念のため軽アイゼンを持参したが、最終日まで一度も使うことはなかった。ただガイドブックには6月下旬に歩く際は、軽アイゼンが必要な場合があると書いてあるものもあるので、年によって全然違うのだろう。軽アイゼンを使わない場合でも、雪渓渡りや沢渡りは多数あるので、安全を考えればストックはあったほうが良いと思う。ストックを持っていない人を探す方がコース全般で難しいくらいだった。

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12:00 Tete Nord de Fours (2,756m)

本当はフールのコルから下る予定だったが、フランス人の団体などはみんなもうちょっと先のTete Nord de Fours(読み方分からず、、)まで行っている。なんとなく、流れについて行くと、図らずもこのコース通じての最高点の山頂についてしまった。ここで日本語が流暢なフランス人の方に遭遇、こんなところで日本語で話しかけられるとちょっとビックリしてしまう。。が言葉が通じるとお互い来てよかったって気持ちが通じて良いなと思う。

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13:00 下り中

コース全般、道標はしっかりしていて分かり易い。ただし、フールのコルのところだけは、道標がきちんとなくて、下降点が分かりづらかった。そんなに人もいなかったったので、全日程で唯一、コースが不安に思った点。

昨晩同じ宿だったアメリカ人の単独女性と、どっちだろうねぇとか言いながら道を探して下りだした。ちなみにこの方、フレンドリーでとても会話が楽しくモッテ小屋でもビール飲みながら、僕らに付き合ってくれたが、地図を持ってきていないらしく、このあたりずっと一緒に行動していた。そのお礼といって、ビールをおごってもらってしまった。

そしてこのあたり、凄い力で圧縮されたような岩岩の間を滝が流れていてなかなかの迫力。

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途中から牧草地の中の道を歩く。牛のいる風景、とても牧歌的でのどかなのだが、近づくと牛フ〇が大量に落ちており、匂いもなかなかのもの。。

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15:00 モッテ小屋(Refuge des Mottets 1,870m)

いつも下りはしんどい。グラシア村(Ville de Graciers)から対岸に渡り、牧場の風景を眺めながら、歩くとモッテ小屋についた。

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まずはシャワーを浴びて洗濯。洗濯は毎日の日課となり、小屋につくと干すところをまず探すようになる。この小屋はかなりシンプルで、ドミトリーは洗濯物が干してある後ろの建物。

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まず間違いなく牛小屋を改造したものと思われます。。。

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そして食事までの時間、至福の時間が訪れる。小屋前のテーブルに座り、今日歩いてきた道を眺めながらリラックス。ホットチョコレートの後にビールと、取り合わせはよくなさそうだが、飲みたいものを順番に飲んだ。フランス人は、トランプのようなカードゲームで盛り上がっている人が多かった。

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ここのロバは荷物運びに使われているらしく、明日登る峠までロバをレンタルすることもできるそうな。ガイドブックによると先に峠についても待っていて、お尻を叩けば自分で帰っていくと。。。

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ここの食事も質素だがおいしかった。 

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そして食後に小屋の主人のアコーディオン生演奏と盛りだくさんの小屋だった。みんなサビに来ると大合唱。フランス語がちょっとでも解ればなぁーーーとここでも思った。 

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この夜、ドミトリーは満員ではなかったが、僕の隣はでかいフランス人のおじさんだった。他にあいているところもあるのに、なぜ僕の隣に。。いびきと、頻繁な寝返りにより、眠れぬ夜を過ごすことになった。まあ、今日一日楽しかったからよしということにしよう。


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コメント 2

さるぼぼ

え~、すごい、すごい~!!!!!
スケールが全然違いますね~。
hikoさんの環境がうらやましい・・・。
でも、写真の中で北アの奥地なんかと雰囲気が
似てるところもあるな~なんて共通点を見出してみたり。
やっぱり『アルプス』つながりだから?
そうは言っても本場には勝てませんね~。
写真が撮ってもきれいです☆
by さるぼぼ (2009-07-13 21:16) 

hiko

>さるぼぼさま、

コメントありがとうございます!
天気が良かったので、とてもラッキーでした。

北アと同じ様な雰囲気のところもたくさんありました。
そこら中で牛が、カウベル、カランカラン鳴らしながら
歩いているところなんかは、ちょっと独特な感じでしたが。
山にもお国柄はなんとなく出ている感じがして面白かったです。

今回は写真を気合い入れて撮りまくったので、忘れないうちにアップしていくつもりです。

by hiko (2009-07-14 08:21) 

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