5日目:利尻・礼文・サロベツ 登山&自転車キャンプツーリング [自転車:日本]
<5日目・2006/7/6>
緑ヶ丘キャンプ場→礼文岳→香深港→(フェリー)→稚内港→(自転車)→ノシャップ岬→サロベツ原野→兜沼キャンプ場
島から離れることを「島抜け」というらしい。今日は礼文岳に登ってから、島抜けし、サロベツ原野を自転車で走る。
4:30 礼文岳登山口
今日もスーパー早起き。4時にはテントを抜けて、すっかり明るくなった海沿いの道を登山道入口まで自転車で走る。キャンプ場から、登山口までは20分くらいの距離で、こんなとき自転車は便利だ。
登りだしは快晴で、遠くには利尻山がくっきり見えた。
5:00 中腹
礼文岳は標高490mで、高さはちょっと物足りない感じがするが、樹林帯、ハイマツ帯がはっきり分かれていて面白い。なだらかな樹林帯を抜けると海がはっきり見える。
さらに登っていくと、スーパーガスガスになってきて、山頂手前のニセピークあたりでは、視界が5mくらいになっていまい、周りがハイマツ帯であることも相まって、とても490mの山の雰囲気ではなかった。
6:00 礼文岳山頂
あたり一面真っ白の中、山頂に到着。天気は良く、遠くの空は晴れているが、山頂は見渡す限り真っ白だった。ガイドブックでは、島全体と利尻山が見える絶景らしいのだけども、、、それでも、雲が凄まじいスピードで流れており、ほんの1、2秒遠くに利尻山が見える瞬間があって、真っ白な分、感動もひとしおだった。
山頂で朝食を食べていると、キャンプ場で一緒だったビアンキに乗ったおじさんが登ってきて、コーヒーを沸かしていて美味しそうだった。
9:50 香深港
下山は一時間かからず、キャンプ場ですっかり乾いたテントを畳んで、香深港に向かった。今日は島を出て、稚内に戻る。船は利尻島経由の稚内行きで、カーペットので横になったら、あっという間に寝てしまった。起きたらテレビで、「北朝鮮ミサイル発射」のニュースをやっていて、北海道は大丈夫かいなと思った。
13:15 ノシャップ岬
稚内港からは、自転車で走り出す。町を抜け、北に向かうとすぐにノシャップ岬についた。自転車でたどり着いた僕らを見て、おばさん軍団が「どこから来たの?」と聞いてきた。思わずニコっと「東京から」と答えたら、「えーこの人ら、東京から自転車やてー。ガヤガヤ」となってしまったが、僕には最後まで「自転車は稚内空港から」とは言い出せなかった。
15:35 稚咲内
稚内からひたすら日本海沿いにオロロン街道を南下する。道はひたすら真っ直ぐで、チャリダーには精神的に厳しいが。追い風なので、ちょっとこいだだけでもスイスイ進む(推定時速30㎞)。電柱もガードレールも無い中をひたすら追い風に乗って進むのはとても気持ち良かった。
どんよりいていた空も、進むに連れてまた晴れてきた。海の向こうには、利尻山がキラキラ光った海と雲の上に見えていた。この道は衣装ケースのようなケースをマウンテンバイクの後ろに積んだ、チャリダーが続々と札幌方面から北上して来る。ほとんど真っ黒に日焼けした学生で、かなり遠くから手を振って挨拶をしてくれて、ちょっと会話をするのが楽しい。彼らを見ていると、自分はずいぶん遠くに来てしまったなぁと思った。稚咲内で方向を東に転換して海から離れ、サロベツ原生花園へ向かった。
16:10 サロベツ原生花園
原生花園は観光バスで一杯だった。綺麗なエゾカンゾウの群落も、毎日見続けているのでちょっと食傷気味。まだまだ明るいが、ここから兜沼まではまだまだ遠い。
18:40 兜沼キャンプ場
原生花園から、豊富方面に向かう途中で「兜沼キャンプ場」という看板につられて道を間違えた。自転車ツーリングでの道間違いは、痛恨の一撃。真っ直ぐキャンプ場に向かうはずが、かなりの大回り。更にこの辺りは、牧場が点々とする丘陵地帯で、登っては下り、登っては下りの連続で、本当につらい。
ヘロヘロになって兜沼キャンプ場に到着。広くて管理人のお姉さんも感じがいいが、蚊が大量発生していたので、テントの前に蚊取り線香を大量に焚いて引きこもった。おかげで、あまり蚊には刺されなかったけど、テントの網戸に蚊取り線香で穴を開けてしまった。
何故かここには、五右衛門風呂があり、思わぬところで夕陽を眺めながら一風呂浴びた。ただ開けっぴろげな風呂なので、女性は要勇気だろう。(普通のシャワーとコインランドリーもあり。)ぐったり疲れたので、キャンプ場近くの商店で調達したビールを飲んだらあっというまに寝てしまった。
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